コーヒーブレイク

コーヒーブレイク効果

令和2年10月29日

 某生命保険会社のセミナーで健康経営という言葉を知ってから数年程経つが、近頃新聞や雑誌などで頻繁にこの健康経営に関する記事を目にすることが多くなった。
 先日の新聞には、建設現場の作業員にスポーツドリンクと塩飴を手渡してなかったことでその作業員が熱中症を発症したとして、その健康管理を怠った責任をその使用者に課するという記事が載っていた。
 また、東京のあるIT企業では定期的に朝食会を催して若い社員が朝食抜きで生活することのないよう毎朝朝食を摂り規則正しい生活をするための一助としているとTVでやっていた。
 このように健康経営が話題となる根底には高齢化社会が進む中で労働者人口の急激な減少が想定されていることが一因といわれている。現代社会では健康と経営は切り離せない関係になっているようだ。

 そこでこの稿では健康経営のひとつの方法として仕事の合間に手軽に楽しめるコーヒーブレイクの実践を提案したいと思う。

 コーヒーの香りには脳にアルファ波を発生させてストレスを沈静化させることで心身をリラックスさせる作用がある。その効果が最もあるのが、挽いた豆に湯を注いだ時に漂う「アロマ」で、深煎り豆ならばより良いらしい。
 税理士会の研修会でもラベンダー(アロマオイル)の香りに認知症予防の効果があるという内容で、香りが感じられなくなったら認知症を疑うべきということだった。香りには心を揺さぶる力があるらしい。

 コーヒー豆の産地によっても香りの効果に違いがあるらしい。某大学の医学部教授の研究によるとアルファ波をより多く発現させるのはグアテマラとブルーマウンテンでリラックス効果があることが立証された。そして、脳機能の活性化により早く効果が出るのはブラジル、マンデリン、ハワイコナであるとする研究データがある。

 それにしても人間の脳とはなんと敏感なものなのだろうかと驚くやら感心するやらである。たかが香りされど香りである。

 また、コーヒーに含まれるカフェインは中枢神経を刺激し心拍数が上昇することによって新陳代謝を促したり記憶力を高める効果がある。ポリフェノールには抗酸化作用がありエイジングケアや美肌効果がある。
 コーヒーを飲む適量は一日2杯から4杯が良いといわれている。ある調査によるとコーヒーを一日1杯から5杯飲む人は、何らかの病気で死亡するリスクが低いという結果がある。
 このコーヒー効果はインスタントコーヒーでも同様であるという。

 世界は今まさにコロナ禍の影響によるストレス絶頂期である。この時期にこそコーヒーブレイクを摂り(香り効果だけでもOK)少しでもストレスを和らげて心と体を守ることが大切なのではないでしょうか。

山崎浩成

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